問題解決/高田貴久 仕事をするなら身につけておきたい考え方

問題解決。以前読んだクリティカルシンキングの本とかなり内容が重複する。

仕事をする上では全てに通づる考え方だと思うので何かにつけてこの考え方は復習して自分のものにしていかないといけないなと思う。

 

この本の構成としては小ストーリーの後に細かい解説が書かれているもの。「マンガでわかる◯◯」によくある構成ですw

ザーッと読んで自分の中での復習に。分かり易いところだけ簡単にまとめてみます。

 

問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術

問題解決――あらゆる課題を突破する ビジネスパーソン必須の仕事術

 

 

問題解決の手順は一つだけ

問題にあたったときの4分類の回答がある

例えば「体調が良くないんだよね」と言われた時の返答

1.問題解決につながらない回答

  「へー大変だね」など

2.HOW

  「医者に行ったら?」「薬を飲んだら?」など対策をアドバイスする

3.WHY

  「なんで体調が良くないの?」寝不足が原因なら病院や薬は解決策にならない。まずは原因を探る考え方

4.WHERE

  「どこが悪いの?」などまずはどこに問題があるのかを最初に探す。頭が痛いなら寝不足かもしれないし、お腹が痛いなら食べ過ぎかもしれない。このように本来はどこに課題があるかを探すところから考えなけれないけない

 

HOW思考の落とし穴

これはよくある落とし穴だが問題に当たった時に、HOWから考えてしまう人は結構多い。例えば以下のような場合、

直径1mmのドリルが欲しい

上のようなオーダーがあった時にHOW思考では以下のように考える。

→HOW思考:この店には売っていません。

となってそのオーダーに答えられずに終わってしまう。

しかしこれはHOW思考に陥ったことで解決ができなかっただけで実際には解決できる課題だったかもしれない。

→課題解決:そもそもこの人は何でドリルが欲しいのか?ヒアリングすると「壁に重い額縁を固定したいがネジで固定したい」とのこと(WHERE・WHY)→であれば軽い額縁ならうちの店で売っていますよ(HOW)

このようにWHERE→WHY→HOWの順番に考えて最後にHOWを見つけるのが課題解決の考え方。 

ここから上の順番で課題可決の考え方を見ていく。

 

1.問題を特定する(WHERE)

特定のための3つのポイント

  1. 問題の全体を正しくとらえる
  2. 問題を適切に絞り込む
  3. 論拠をつけて問題を特定する

 

1.問題の全体を正しくとらえる

MECE:もれなくだぶりなく

もれだぶりも駄目だがまずはモレがない(全体を把握する)こと。

 ある製品で納期の遅れが発生していた時に。

製品を作っている「工場」という範囲で最初は課題を見つけようとしていた。

→「待てよ?工場は製造している段階だけをやっている。その前段階の図面の提出状況には問題がないのか?」

「工場」だけではなく「技術部」も巻き込んで把握する必要がある

→さらに進めると営業がお客様との仕様の合意を取るのも遅いということがわかった。

「工場」+「技術部」+「営業部」の課題

 →どのスコープで考えるかという検討範囲がずれてしまうと、正しい検討結果が望めない。

2.問題を適切に絞り込む

まずは全体を把握した。次にするのが「問題の切り口を考えること」

「顧客別」「製品カテゴリ」など色々な切り口を試して一番感度にいいものを見つけること。

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上の例では「季節」の切り口ではどこに原因があるかわからないが、「時間帯」では明らかに朝に原因んがあることがわかる。

分解と深堀の違い

レストランチェーンの売り上げという問題だとすると、

分解は「P地域 Q地域 R地域」というようにMECEに探すこと(WHERE段階)

深堀は「味がまずい」「量が少ない」「冷めている」というように原因を探すこと(WHY段階)

 

2.原因を特定する(WHY)

「コインの裏返しをしない」

こちらもまずは注意点から。WHYを考える時に、WHEREが「朝の売り上げ」だと特定されると「では朝の売り上げを上げるために」といきなり考え始めてしまう。これがコインの裏返し。これではMECEな分析はできないし、WHERE段階で見つけた課題と同じレベルの問題を並列させていくことになってしまう可能性がある。

コインの裏返しをしないためには、まず「なぜなぜ分析」をする必要がある。WHERE段階では分解をしていたのに対して、WHY段階では深堀の段階に入る。

朝の売り上げ低下

 →WHY:注文人数低下 × 注文単価低下

 

文人数低下

 →味がまずい × 量が少ない × 時間がかかる

のように次元の違うところへとどんどん掘り下げていく。

途中で「時間がかかる」というところで「注文までの時間」「提供までの時間」「食べる時間」なのかというように分解を挟んでWHEREを特定していくことも重要だが、基本的にはWHYではどんどん原因を掘り下げていく。

 

原因追究のポイントをいくつかピックアップ

最初に注意点んを挙げたが、ここからWHY段階のポイントをいくつかピックアップする。

「なぜ」を5回繰り返す

新人の受注が上がらないという課題に対して

×:「お客様を納得させられていないからだ」と考えて過去のジレイトークのロープレ→成果でない

○:「お客様を納得させられていないからだ」→「お客様の求めている物取りがう提案をしている」→「お客様の課題をちゃんと聞けていない」

 上のNG例では表層的に課題を特定してHOWに飛びついているので解決できていない

WHEREから特定する

元の課題:カフェチェーンで、朝のフード類の売上が低下

という場合に。WHEREをせっかく分析していてもそこから外れてWHYを考えてしまうというのは良くあること。

NG1:「フード類」が抜けていると

 →「コーヒの味をあげよう」みたいな方法に飛び着いてしまう。

本来の課題はフード類にあったのにそこをすっ飛ばしていきなりドリンクにWHEREを持ってきてしまっている。これでは原因のない場所に対策を打つことになってしまうので効果がない。

NG2:「低下」ではなく「低い」と書くと

 →朝食メニューが高いという方法に飛びつく。

これは「低下」と「低い」のニュアンスの違いの問題。ここでは低下したことが問題なのに、低いこととWHEREを定義してしまうことで、朝食メニューの値段に原因を求めてしまう結果になった。朝食メニューの値段はずっと変わらないのであれば低下(変化)の原因ではないはず。

このように課題を深掘る際には正しい日本語も意識しないといけない。

 

ここまでWHERE・WHY・HOWについて見てきた。ここからは理想状態を達成するための課題の解決方法を考える。

あるべき姿を設定する(WHAT)

「課題」は2種類存在する

課題には発生型と設定型の2種類が存在する。

発生型:「誰がどう見ても課題だと感じる」

  会議室でコーヒがこぼれている。誰もがそれを課題だと認識する。

・赤字が出ている

・顧客からクレームが発生している

・納期遅れが発生している

設定型:「見る人によってそれを課題と認識するかどうか違う」

  会議室に椅子が4つしかない。人によってはそれを課題と捉える。きちんと説明しないと課題と捉えられない。

・営業利益率が5%しかない

・納期が10日間かかっている

人によっては営業利益率が5%もあると捉えられる。

あるべき姿の設定

設定型ではこれが課題だよねというのを言った時にそれを全員が課題と認識することは難しい。そのために<あるべき姿>を設定する必要がある。そのための3つの視点がある。

1.Will-Can-Mustで目的を設定する(視点を定める)

Will:大目的の視点:あるべき姿はこうである

Can:内部環境の視点:自分たちの強みは?何ができるのか?

Must:外部環境の視点:周囲に何を期待されており、何をなすべきか?

2.「目的」と「目標」

目的:どちらに向かうのか?(方向)

目標:いつまでにどの程度向かうのか?(程度)

目的がどの程度達成されているのかを図るために具体的に数値などを出す。

目標の設定の仕方(できるだけ後工程で判断する指標を設定する)

A:エンジニアがプロダクトを作ることを目標にする

B:エンジニアがプロダクトを作ってその結果のサービス登録者数を目標にする

それを図るための指標としてKGIを設定する「登録者数3月までに100人」「会員数12月までに1000人」「月間クリック数10000回」「月間アクティブユーザー数150人」などを目標を設定する。

目標が設定できれば現状とのギャップが課題

課題ということを誤認識することは多い

営業において「訪問数が少ない」

 「顧客を訪問すること」:対策

 「訪問することによってどのような〈あるべき姿〉が実現されるのか」「現状とはどのような差があるのか」というのが課題

これは日本語の課題という言葉の曖昧さによるもの。実際の課題は<あるべき姿>と<現在の姿>のギャップだということを常に意識しておくこと。

 

 実行段階で。

PDCAでいうとここまではPの段階。Doの段階では「実行がなされているのかを確認するためにKPIを設定する話」や「意外と見落としがちなチェックの話」などがあるが今回のまとめでは割愛。

一つだけ印象的だったところ。

今までチェックというのが「どうやったら次に成功できるか」という失敗フェーズでのものだと思っていたが、なんで今回は成功したのかということを標準化して仕組み化することが必須。そして誰もができるものにする。そうしないと「たまたま」の成功に再現性を持たせられないし、できる人がいつまでもその仕事をし続けないといけなくなる。

自分の仕事を減らしていくために展開できる形にするという意識は今まで持っていなかった。

 

ネクストアクション&感想

  • HOW思考の落とし穴にはまらない。まずは課題がどこにあるのかWHEREを見つける癖をつける
  • 感覚値的にはHOWを見つけるのが難しいというイメージがあるが、実際には課題を特定してくWHERE・WHY段階の方が難しい。逆にここがしっかりとできていればHOWはそこまで難しくない。
  • 自分はHOWに目をつけがちだと思っていたが、そこがかなり言語化された。特に設定型の課題において一人で走ってしまうことが多い。
  • 成功を言語化して次に残す。自分の仕事を誰もができることにして、自分だけしかできない仕事を減らす。

 

 

 

武器としての交渉思考/瀧本哲史

今回は瀧本哲史先生の一冊。

瀧本哲史さんはマッキンゼー出身のエンジェル投資家。京都大学で『起業論』などの授業を持っていて(いました?)、僕も大学時代に講義を受けていました。授業は双方向型で、学生側に意見を求めるスタイル。大教室の中で手を挙げて発言し、瀧本先生にバスバスと切られていく授業スタイルは非常に面白いものでした。

 

そもそも『交渉』の本を再読しようと思ったのは「違う価値観を持った人同士のベクトルを合わせるのは難しい」というのが最近のテーマの一つだからです。 

武器としての交渉思考 (星海社新書)

武器としての交渉思考 (星海社新書)

 

 シリーズものの第二弾ですが、話はつながっていないので興味ある方はこちらから読んでください。正直、授業よりはちょっと丸くなっているイメージですが、それでもストレートな書き方で読みやすく面白いです。

たとえ話も多くて非常に読みやすい。

 

そもそも交渉って何?

そう思った方。日常生活は交渉であふれています。子供のお小遣い交渉、企業間の商取引、国家外交。友達と遊ぶ約束をした場合だと「何時にどこに集まるのか」を決めるのも交渉になりますし、お昼になって友達が「ラーメンを食べたい」と主張し、自分は「パスタが食べたい」と思ったら、そこでも話し合って合意を結ぶ必要が出てきます。

交渉は複数の人間が話し合い、合意を結ぶことで、「現実を動かしていく」ために行う、ということを忘れないでください。

交渉にはロマンとソロバンが必要である

では「現実を動かす」交渉をするには何が大事なのでしょうか?常に覚えておくべきなのが、交渉にはロマンとソロバンがあるということです。

あくまでリアルに現実を変える交渉の最初には「今の状況を変えたい」という誰かの思い(ロマン)が必ずあります。小遣いを上げたい、起業をして時代を変えたい、etc。

それと同時にそれを実現するためのソロバンが必要になります。

分かりやすい例として。

数年前の話ですが、ある社会貢献を旗印とするNPOが、京都大学支部を作ったことがありました。そして、そのNPOには「世の中のためになることがしたい」と考える京大の学生が十数人、スタッフとして集まりました。

彼らは授業の合間に何度も会合を開き、寄付金を募るプロジェクトの計画を練り、数か月かけていろいろなイベントを仕掛けたり、さまざまな場で寄付を呼びかけました。

ところが、その結果集まった金額は、たったの5万円に過ぎなかったのです。

「半日アルバイトしてお金を持ち寄れば、これ以上の金額が集まったのでは…」ということは誰も口に出せませんでした。

NPOではロマンだけが先行していては資金が行き詰まり、メンバーのモチベーション搾取のような状態になる。逆にソロバンだけ重視のベンチャーが、目の前の短期利益だけ追い求めて「いったい自分たちは何のために起業したのか」と目的を見失うことも多くあります。

 

こうなった要因の一つには認知的不協和も存在します。

ある社会学者が2つのグループに社会奉仕活動をしてもらい、片方には報酬を払い、もう片方には無報酬で働いてもらうという実験を行いました。そして作業の終了後、「この行動には社会的な意味があったと思うか?」という質問をすると、如実に無報酬で仕事をするグループの方が「意味があった」と考えていることがわかったのです。

人は法主が与えられない仕事や命令されてやっていることに耐えられないので自分で「これは意味があるのだ」と思い込むこと精神的なバランスを取ろうとします。これが認知的不協和の解消と呼ばれる心理現象。「募金で寄付金を募る」というロマンに意味があると思い込むバイアスがかかったことで、「より多額のお金を集める」という本来の目的を阻害してしまっていたのです。

 

ようやく具体的な交渉の話

そもそも交渉じゃないコミュニケーションって何があるんでしょうか?

  • 指令:上下関係。命じられた側が従うのみ
  • ディベート:2者が討議し、結果については第三者が決める
  • 決断:自分の中でディベートを行い、より良い方に決める

指令、ディベートは容共が特殊ですね。そして最後の決断思考には限界があります。イクラ自分で意思決定をしても、多くの場合は実現のために他者の同意が必要になります。

交渉の誤解

「就活デモ」など。「俺が困るから合意しろ」「私がかわいそうだから言うこと聞いて!」という主張は認められません。交渉では自分の意見を強く主張することよりも相手の意見をいかに聞き出せるかということの方が重要。

✖:自分の立場を理解してもらう

〇:相手の立場(利害関係)を理解する

 

交渉はゼロサムゲームではない

有名なオレンジをめぐる交渉

2人の姉妹が、ひとつのオレンジをめぐって口喧嘩をしています。

「半分に分けたら?」と親が言いましたが、2人とも「ひとつ分が必要なの!」と言って譲りません。

しかし数分後、話し合いの結果、姉妹で無事に分け合うことができました。

いった何が起きたのでしょうか?

あくまで姉妹は「ひとつ分の」オレンジを主張しているので半分に切ることは政界ではありません。

正解は、「オレンジの皮と中身を分け合った」です。

よくよく話し合ってみると、姉は普通にオレンジが食べたかったのですが、妹は川でマーマレードを作りたかったのです。

この話は交渉ではよく用いられるたとえ話ですが、交渉においては「利害関係が一見、完全にぶつかっている硫黄に見える問題でも、相手と自分の利害をよく分析してみると、うまく両者のニーズを満たす答えが出てくることある」ということ。

 

自分ばかりが得するのがいいのか?

次の例が最後通牒ゲームと言われるものです。(僕は大学時代こういうのを研究してました)

見知らぬ2人、AさんとBさんが、電車の中で大富豪に声をかけられ、こんな提案を受けました。

ここに100万円がある。

2人で分け合って合意ができたら、このお金を渡そう。ただし、AさんからBさんへの金額の提示は1回だけとする。

Bさんはそれを受け取るか、受け取らないか判断できるが、自分から金額を提示することはできない。

Bさんが受け取らなかったら、2人とも一銭も得られない。

このゲームが終わった後2人は二度と接触しないこと。

 

さて、AさんはBさんにいくら渡すと提示するべきですか?

この問題を最初に聞くと結構色々な金額を答える人が出てきます。実際の正解は「Aさんは1円提示して99万9999円を受け取る」というもの。Bさんの選択肢は「1円」or「0円」なので断る理由がないというのが経済的合理性に基づいた解答。しかし実際に実験をすると3割くらいの金額を提示するかどうかで決裂か合意かがわかれるのです。どれだけ合理的でも現実の世界では圧倒的に片方が勝ちすぎるというのはあり得ません。

 

バトナ

Best Alternative to a Negotiated Agreement

相手の提案に合意する以外の選択肢で一番いいもの

営業マンが自分の昇給を望んでいるとした場合に

NG:昇給してくれとひたすら主張する

OK:他の会社からもオファーをもらっていてそちらだと〇〇円もらえるんですよ

OKパターンでは営業マンからすると「昇給してもらう」のバトナが「ほかの会社に移る」こと。

ただし会社側にもバトナがあることにも注意。この営業マンくらいのスキルの人を50万円で雇えるとすれば、営業マンの100万円昇給は不要。別の人を雇うといのが会社側のバトナ。

相手側のバトナを考えて提示してあげる

もし引越しをするとすれば、タイミングとしては何月が一番家賃交渉に有利か?

引っ越しシーズン前の11~12月は一番引っ越しが少なさそう。しかし正解は5~6月です。

もし5月に家が課されていないとそこからほぼ1年間は家賃が入ってこないので安くでも貸し出した方が良い。家主の選択肢は「安い値段で家を貸す」or「0円で1年間家を空けておく」です。

12月であれば、「安い値段で家を貸す」or「あと2か月待って高い値段で家を貸す」になります。

 ゾーパ(Zone of Possible Agreement)

合意できる範囲。2000円以上で売りたい人と2400円以下で買いたい人であれば2000~2400円がゾーパ。もしゾーパがないのであればそもそも交渉を行う意味がありません。

ゾーパの範囲の中でどれだけ勝ったかということが交渉の論点になります。

 

アンカリング

ギリシャGDPはどこの国と同じくらいでしょうか?

と聞くと、「フランスと同じくらいかな。いやもっと小さくてベルギーくらいですか?」と考えます。でも実際は神奈川県くらいです。

国と提示されることでそこに引っ張られる、これがアンカリングです。

「交渉はどこからスタートするかによって結果が全く違ってくる」という非常に大事なこと。

 

 

感想&ネクストアクション

  • 交渉って営業でも他の仕事でもどんな所にも生きるんだろうなと感じました。自分自身先月まで営業をしていたので。特に相手のニーズをひたすら聞き出すこと。交渉は自分の意見を主張することではなく、相手の情報をいかに引き出すかということだ。まさにその通りだと思います。
  • 交渉相手のバトナを考える。物事の交渉に臨むときには自分のバトナをもって望むことでコモデティ人材にならないようにしたいです。

2時間45分読了

 

 

『小説を書きたい人の本』を読んでみた。 やっぱり小説は素晴らしい。

そもそもお前は小説を書きたいのか?何でこんな本を読んでるんだ?

と思ったかと思う。そうなんです。僕は小説が書きたい。

 

昔から本を読むのが好きだった。

記憶にある限り最初に読んだ本は『ハリー・ポッターと賢者の石』。小学校一年生の時におばあちゃんからの誕生日プレゼントで貰った。「お母さんに読んでもらいなさい」と言われていたのだがこれがなかなか進まない。母はちょっと読むと「遠藤さんのお母さん~むにゃむにゃ」と言いながら寝てしまう。だから僕の初めてのハリー・ポッターには遠藤さんのお母さんが登場するし、今でもハリー・ポッターを読むたびに僕は遠藤さんのお母さんを思い出す。

「お母さんが読んでくれないのなら、自分で読んでみよう」そうして小学校2年生で読み切った。そこには自分が知らない世界が広がっていた。

そこから本にハマった。小学生時代は物語系が多かったけど、兎に角たくさん読んでいました。『ダレン・シャン』『バーティミアス』『ゲド戦記』『シャーロック・ホームズ』『ルパン』『デルトラクエスト』『夢水清志郎』などなど。

 

小説というところで初めてハマったのは中学2年生の時。陸上部の後輩に勧められて読んだ一冊で人生が変わった。

アヒルと鴨のコインロッカー伊坂幸太郎さんの小説を読んだ。それまでは楽しそうでわくわくするものだけが本だと思っていた。文庫の小さい本は大人が読むものだと思って避けてきていた。でも、後輩がそんな大人のものを読んでるのが悔しくて手に取った。読み始めると面白くて一気に最後まで読んでしまった。なんとも言えない満足感が胸に残った。

あの時の読了感が小説好きな自分を作ったと思う。結局そこから大学卒業までの9年間で年間100冊ずつくらいは小説を読んだ。

 

自然と自分でも書いてみたいなと思い、中学・高校・大学と書いたりもしている。人に見せられるようなものは創れてはいないけれども。

 

小説の素晴らしさはいくつかあると思っている。

  1. 別の人生を疑似体験できる。人生はいろいろ経験するには短すぎ!
  2. 自分の感情が動かされる。良本を読んだ後の読了感がたまらなく好き
  3. 人生について学ぶことがたくさんある

他にもいろいろあるとは思うけど。つまりは小説は素晴らしいと。小説あんまり読んだことないけど、読みたいって人、僕に相談してくださいな。

 

 

想いがあふれて前置き長くなりましたがまとめ&感想です。

新版・小説を書きたい人の本

新版・小説を書きたい人の本

 

天狼院書店(http://tenro-in.com/)という素晴らしくイケてる書店があるのですが。2017年お正月に天狼院書店が売り出していた『絶対に小説家になりたい人のための福袋』なるものを買ったんですね。当時インターンの成果給で結構いい額もらったりでお財布のひもが緩かったもんで。

そんな訳で結構真面目に小説を書きたい人のための本です。最後の章はデビューする方法や、新人賞に応募する際の注意点なんかもまとまっている笑

この本を読むと小説を書くのに必要なのは才能ではなくコツなんだと感じる。

そこまで書きたくないよ、って方にも「へー」ってなりそうな所も多かったので「ストーリー」「描写」の項をまとめたので是非。

 

ストーリー作成

突発的な事件

小説をおもしろくするにはストーリーを持たせることが必要である。行き詰ったら突発的な事件を挿入するのも一つ。主人公があっさり成功するだけでは読者は引き込まれない。成功したと思ったら障害が。喜んだと思ったら次の悲しみが。そうやって主人公に人間味を持たせて、感情移入させることで読者を引き込むことができる。

 

とりあえず死体を転がす

小説のファーストシーンは重要。読者はそこから小説の世界に入っていくのでそこが面白くないと読者はその先を読んでくれない。

ミステリーなどでは「とりあえず死体を転がす」と言われる。「どうせ殺人が起きるなら最初に書いて、しょっぱなから読者を引き込んでやろう」ということ。

 

「外見」「行為」「セリフ」から人物像をイメージさせる

上記3つの要素からその人物をイメージさせる

女は右手のペンを受話器に持ちかえると、左手でダイヤルしはじめた。薬指、中、人差し指の三本が一斉に動き瞬時に番号は押された。しかし、次の瞬間、女は舌を出すとすぐに電話を切った。そして再び左手の超特急ダイヤルがはじまった…

 「ペンを持っていた右利きだが、左手で素早くダイヤルした。聞き手と反対で電卓をブラインドタッチする必要のある、おそらく簿記や会計関連の職業のようだ。押し間違えたのは、数字の並びが違うのに、電話を電卓の並びで押してしまったのでは?」という推理が可能。

↑ここまでできるかは分からないですが、行為からだけで何となく人物像がイメージできますよね。

「だから、どうしても来て欲しいんだ」

「ええ・・・」

「何だよ。はっきりしろよ」

「うん、そう・・・ね」

「おい、来るのか、来ないのか」

「うん・・・。だけど・・・」

 内容としては無駄にも見えますが、この二人の関係が見えてきませんか?特に女性の訳アリ感が伝わってきますよね?

 

さまざまな視点

小説で気を付けないといけないのは、今のその場面は誰の目から見ているのかということです。当たり前だけども見えないものは書けません。他人の内面など。

✖少女は悲しんでいた

 →ほんとに悲しんでいるのかは内面が見えないので

〇少女は悲しみのどん底にいるように見えた

 大きく分けると視点は「一人称」か「三人称」があります。

一人称の場合は主人公と作者が同化しやすくなる可能性が出てきます。三人称では一歩引いた冷静な文章が書きやすいですし、主人公の外見描写などもできるので初心者にはやりやすいかもしれない。

 

 

描写のスキルアップ

語るより「見せる」工夫

説明を長々として描写をすると読者は退屈してしまう。できるだけ言動の描写で読者に見せる表現をすることが求められる。

例「すぐに到着した」ことを伝えたい場合

 ✖もう終着駅についてしまった。あっという間の電車旅だった

   →「あっという間」というありきたりな表現で安っぽい

 〇もう乗り換え駅に着いてしまった。まだ片方しか眉が書けていない・・・

   →電車のシートで化粧していた女性が慌てて電車を降りようとしている様子を表現している。

 

「セリフ」「描写」「説明」の使い分け

 「セリフ」はほぼリアルタイムの状況。目の前で登場人物が喋っていると想像してください。

「描写」は時間をスローに、あるいはポーズキーで止める感じになっています。目の前で話している場面を一度止めて、後ろの壁の様子を表現するなど。その間時間は止まっています。

「説明」は時間の早送りです。「そしてそのまま2年が過ぎた」など。

分量としては説明をできるだけ減らして、セリフと描写が同じくらいの分量、というのが一つの目安です。

 

風景描写にも感情を盛り込むことができる

もちろん露骨に盛り込むのは良くありません。告白してフラれたシーンで、突然ザーッと大雨が降ってきたという描写。これは滑稽なだけ。

同じ景色を見ていても感情によって見え方が違うことなどを利用して描写する

例:夕方の一本道を歩いている

いつものように、暖かい家族が待つ家へ帰る場合

Aはいきをのみ、しばらく目の前の光景を見続けた。空はもちろん、歩く道までも夕焼けで真っ赤に染められている。寒さの厳しい季節なのに、まるで焚火の近くにいるような暖かさを感じた。もう今頃は家でB子やC男がストーブの傍らの食卓に座って、Aの帰りを待ちわびているのではないか。Aは再び早足で歩きはじめた。

孤独な人間が、これからあてもなくどこかへ行くような場合

Aは目の前の光景に足を止めた。空はもちろん、目の前の道までも夕焼けで真っ赤に染められている。まるで町全体が炎に包まれたかのようだ。「燃えろ、燃えろ」Aはそうつぶやくと再び足を進めた。やがて夕焼けの色が少しどす黒くなり、血に染まったような色に変わってきた。「上等じゃねえか」Aは吐き捨てるように呟くと、足を速めた。

 

最後に。小説を書く書かないに関わらず面白い本ではあります。

「こうやって小説は書かれているのか」と知ることで小説を読む新しい視点も身について面白いかもしれませんね。

 

アイネクライネナハムトジーク/伊坂幸太郎

今週は小説WEEEEK!!!2冊読みました。

ちょっと時間つぶさないといけない時間があってたまたま本屋に寄ったら、大好きな作家さんの新刊が文庫化してるではないですか!

社会人になってから大学までの生活水準と比べてそれほど贅沢な暮らしはしていません。唯一、読みたい本は迷わずその場で買うというところは大きく変わったところですかね。それが出来るようになっただけでも社会人になってよかった。

 

では簡単に感想を。

今日は1冊目のこちら

 伊坂幸太郎さん、大好きな作家さんです。ただこの作品今までとはちょっと違う。

伊坂さんって恋愛小説を書かないんですよ。でも今回はthe恋愛小説みたいなアイネクライネから始まるんです。

これは本書の解説で吉田大助さんが書かれていることですが、伊坂幸太郎が恋愛小説を書かない、ということはゴールデンスランバーでは顕著に表れている。

伊坂幸太郎における恋愛キャンセリングシステムは『ゴールデンスランバー』(二〇〇七年十一月単行本刊/新潮文庫)においてもっとも象徴的に作動している。~~~もしも本作が本当にハリウッド映画ならばー大衆受けすることを第一義に作られたエンターテイメントだったならば、主人公の青柳と樋口晴子を直接出会わせるであろう。~~~ところが!二人は出会わないばかりか、彼女には普通に、夫がいる。大阪へ出張している夫と電話でお喋りし、ちまたを賑わせている逃亡犯が元恋人であることも、あっけらかんと二人の間で話題に上る。

言われてみれば確かに。

アイネクライネナハムトジークは6つの短編からなる小説です。

1話アイネクライネと2話ライトヘビーは王道の恋愛小説。大好きな作家の斉藤和義に歌詞を書いてくれと言われて、「作詞はできないので小説を書くことならば」ということで書いた短編が広がってできたのが本作。

題材は恋愛小説だが伊坂ワールドは健在。癖の強いキャラクターがそれぞれの信念をもって生きている世界は魅力的だ。伊坂幸太郎の凄いと思うところは「一見普通に見える主人公も実は結構変わっている」というところ。主人公の視点もそれを取り巻く人々もなんとなくふわふわしているのは他の人の作品では味わえない心の温かさを生んでいる。

今回の伊坂ワールドでは斉藤さん1回100円のお店が結構ツボ。100円払って今の気持ちを言うと、店主が斉藤というパソコンを叩いて斉藤という歌手の曲の一部を流す。不思議なことにその歌詞やメロディがお客さんの気分に妙にマッチしていて、愉快な気持ちになる。そんなお店があったら僕も行きたいなw

相変わらず登場人物が良いことを言うので一部抜粋。

いいか、後になって『あの時、あそこにいたのが彼女で本当に良かった』って幸福に感謝できるようになるのが、一番幸せなんだよ(アイネクライネ/織田一真)

幸せって案外後になって振り返って気が付くものなのかもしれないですね。それに対して妻の由美がいうのはこんな一言

うまく言えないけど、あの旦那とわたしと子供たちの組み合わせがね、わたしは結構好きなんだよ(ライトヘビー/織田由美)

 こんな関係の夫婦って素敵だな。

恋愛がテーマですが、人生的な示唆にもとんだ一冊です。

 

 

 

 

すべてはモテるためである/二村ヒトシ

なぜ読んだの?

先日、大学のある京都に久々にもどった。大学から歩いて行ける距離にあるのに行ったことがなかった下鴨神社へ。部活に捧げた四年間。京都観光みたいな充実した大学生活みたいなことはほとんどせずに終わってしまった。そんなだったから、たまたまやっていた古本市に少年心が躍った。

「なんかオススメの本ない~?」

そう尋ねたところ「今の課題はなに?」

ふむふむ。課題に合わせて本をオススメしてくれるのか。じゃあちょっと難しい悩みをぶつけてやろうか。僕の中の意地悪心が顔を出す:)

9月末までに彼女を作りたいんよね」(当時8月お盆)

「あ~ならアレがいいよ」そんな感じでオススメされたのがこの一冊。

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

すべてはモテるためである (文庫ぎんが堂)

 

どんな本なの?

事前に聞いていたのは「AV監督が恋愛について語る本」というくらい。何それ?面白そうやん?

恋愛テクニックというよりはマインド的なところの話が大半。でもこれを読めば自分の行動を振り返って反省するところがある人も多いのでは??

恋愛というよりも生きていく中での人間関係にもかかわることが非常に多いように思う。例えが下ネタばかりだけれども、そこに目を閉じれば自分の息子にも読ませたい本。(流石に娘には勧められないかも…。)

 

内容と感想

なぜモテないかというと、それはあなたが気持ち悪いからです

そんなことばで始まる一冊。モテるためのテクニック本ではなく、「モテるとモテないの論理から」自分を見つめなおすきっかけを与える一冊。下品なたとえが多いが、読めば価値観が打ち砕かれる人も多いはず。下品な例えをできるだけ省いて紹介したいと思います。

そもそも、なぜモテたいと思うの?

本能だと言うのはナシで。【自分で自分の欲望の形を把握する】のは非常に大切です。

  • モテないよりもモテた方が楽しそうだから?
  • モテている知り合いが楽しそうにしてるから?
  • あなたにはプライドがあり、モテていない現状に「なにかまちがっている」という思うから?
  • 結婚がしたいから?
  • 恋愛がしたいから?恋愛ってどういう状態?好きになった子が自分のことを好いていてくれている状態?

ではどういう風にモテたいの?

非常に重要なので「自分はどれかな?」と考えながらゆっくり読んでください

  • 「モテる」=「セックスに不自由しない」なら相手は誰でもいいのか?
  • モテていない自分が嫌なだけでそれを払しょくしたいのか?
  • 恋愛は経験して来ているがもっとちゃんとモテたいのか?ではちゃんとモテるってどういう状態?
  • あなたが良いと思える子が全員あなたと関係を持ちたいと思える状態が理想か?
  • 短期的な関係ではなく、途中で嫌われずに長く関係を続けられるようになりたいのか?
  • 自分の理想の人を自由に結婚相手に選べる状態か?ならあなたはどんな女性を選ぶんだ?
  • 家事ができる?見た目がいい?
  • それとも具体的に今好かれたい人がいるのか?
  • 彼女彼女に告白できないことが嫌なの?できない自分が嫌なの?
  • 世間的にみて恥ずかしくない彼女が欲しいの?
  • 性格がよければいいの?
  • 一人欲しいの?たくさんの女性から好かれたいの?

キモチワルイ男とは?

「まずは恋愛テクニックとか、そういうたぐいの本を読まないことね。まじめな気持ちでそういう本さえ読んでりゃなんとかなるって思ってる感性こそがモテないひけつなのよ」とある女性

だそうです。なのでこの本を読んでる時点であなたは一定キモチワルイ。

例えば、モテる男が下ネタを言うと「エッチ♡」と言われるのが、キモチワルイ男が言うと「下品」と言われる。

モテる男が力強く女の子の手を引くと「ワイルド」と言われるのが、キモチワルイ男が言うと「乱暴」と言われる。

それは単にあなたが「好意」をもたれているかどうか。それだけ。

キモチワルイ男を大別すると2つ
  1. バカ

そもそも考える習慣がない。考えるのが面倒くさい。その結果【自分が分からない人】

  1. 臆病な人

考えすぎると正解が分からない問いだということに気が付き、臆病になった。その結果【自分が持てない人】

 

コンプレックスを活かすかどうかは自分で決めろ

「毛深い男はダメ」と言われてフラれた男が、「あなたのために毛を剃りました」と現れたらそれは相当キモチワルイ。

自分のことを「特別な人間」と思っていないか?

自分はできるんだという思い込みで目の前のことに打ち込むのは時に重要。しかし、たとえどんな技術を持っていても、何を成し遂げていても、才能があったとしてもあなたは【特別な人】ではない。それを決めるのは目の前にいる相手だけ。

お前がエラソーにしてもいいのは、「あなたがエラソーにしてもそんなあなたを気持ち悪がらない人」だけ。

ところが、

恋愛では好きな人に対して【特別】なことをしてないです?

相手が嬉しいかもわからないのに高価なプレゼントをしたり、突然愛称で呼んだり。ナンパされたくない子をナンパしてみたり。

それは相手が同じ土俵に乗っていないとかなりキモチワルイ。

エラソーにするのは相手に「お前は俺の土俵に乗るべきだ」と押し付けること。

キモチワルくならないために

自分の居場所を持て

自分は何者かというものをもつこと。「パチンコでなんとなく時間をつぶしている」男はキモチワルイが、「パチンコが本気で好きなんだ!という男」はそこそこモテる

ただし、ハマっている自分を垂れ流すのはキモチワルイ

  • ラーメン好きなんですね→〇「実は、ラーメンブログやってるんです…。」(恥ずかしそうに)
  • ラーメン好きなんですね→×「いかに自分が詳しいかベラベラ喋る」(垂れ流し/土俵の押し付け)

ここまでの結論

「モテるために必要なのは【他社とのコミュニケーション】において臆病にはなりすぎないために、『オレはオレの好きなことにハマっている』『オレには居場所がある』という自信と誇りを持て。しかも、そのことだけでけしてエラソーになるな、謙虚であれ」

 

キモチワルイ男でなくなってもモテないのはあなたがなぜ?

自分の中に正義のヒーロー戦隊をもとう

自分は口説ける男ではない、とキャラクターを決めてはいないか?そのために自分の中に戦隊ヒーローをいろいろと持とう。考えてみれば人は結構いろいろなキャラを持っている。

  • 熱血漢:熱く相手への思いを語る
  • 気障でクール:かっこいいふるまい
  • リラックス:相手を和ませる
  • 下ネタ好きだけど下品じゃない男:自分にも欲があるんだと意思表示
  • モモレンジャー:男の中にいる女性。誰もが自分の中に女を持っている。それに近いのが理想の女性と言われている。

これ以外にもいろいろなキャラクターを適切な場面で適切に出せるようにするのが大事。

 

本の中にはキャバクラで練習しろとか、オタクの話とか、もうちょっと細かいキモチワルイの分類や、男女の違いの話とか、作者と哲学者との対談などもあります。全体的にストレートな例えが多いの興味ある人は読んでください。

 

ネクストアクション

本を読んだら次につなげなければならない。読んでふむふむとうなづいているだけのアナタは相当キモチワルイ。

  • 9月末までに彼女を作る。
  • 僕がモテないのは僕がどうキモチワルイからか?
    • 恋愛においては恐らく「臆病な方の人」
    • あとこれは全体的に「土俵を他人に押し付けたくなる人」
    • 好きを垂れ流す人
  • 自分の土俵を他人に押し付けていないか?
    • 営業では相手の話を聞くというのが非常に大事。具体的なトレーニングとして最近は「相手の話に相槌を打つ」というのをやっている。やってみると難しい。「あー僕もね」と話してもいけないし、ただ聞き流してもいけない。相手がどういう相槌だと話しやすいか拾ってあげる。やっていると実際に自分も相手の話を理解しやすい。
    • 相手の話を聞く癖をつける。好きを垂れ流すもこれで解決には近づくようには思っている。

会社の人と一緒に週一冊の読書会をやってます。良書はこちらにまとめていこうかな。

ブログなるもの始めて見る也。

SNSで気軽に日常を投稿できるツールがたくさん出てきている時代。

「〇〇を食べた~」「△△に行った~」など。僕の休日の過ごし方にいかほどの価値が?How much is my weekend?

そんな無価値なものに費やす時間がもったいない。僕のTwitterを見てる時間に、受験生は英単語の一つでも覚えろ!お相撲取りはツッパリの一つでも練習しろ。河童は頭のお皿を洗え!例えに意味はない。教訓を求めるな。

 

何でそんな時代にでブログを書こうと思ったか。友達がやってるのを見てうらやましくなったなんてことでは決してない。私、人には左右されない曲がらない強い軸を持つもの也。

つまりはまとめるって大事だなと思ったんです。そしてブログみたいな場ってモチベーションになりますよね。適度に人に見てもらうっていうのは自分の逃げ場を無くしていくような感じで。そういえば人とカラオケに行くと声が裏返るタイプなんですよ、私。見られる環境に弱いのかも。

 

このブログの目的はざっくりとこんな感じ。

  • あれこれ考えたこと
  • 本を読んで感想まとめなど
  • たまーに日常についても?(受験生は飛ばして読むべし)

また思いついたら増えるかも。人間テキトーな生き物なので。決めたことはやりぬけ、ってなかなか厳しいっすよね?

てなわけで気が向いたときに更新します。テキトーな気持ちで読んでね。